ルクセンブルク大公国最古参の宮廷商人

創業150年を迎えるナミュールは、ルクセンブルク大公宮御用達のパティスリとして1904年から現在に到るまで100年以上の長きにわたりルクセンブルク大公宮へお菓子を献上して参りました。

宮廷商人として大公家御用達の紋章を付ける栄誉を賜ったのはルクセンブルクでも最も古く、ジョルジュ・ナミュ―ルが二代目オーナーを務めていた時代まで遡ります。ナミュールがマメからルクセンブルク市の中心であるグラン・ルーに拠を移したのも、同じく1904年のことでした。

100種類をこえるナミュールのチョコレートのレシピには、職人が日々新しく開発するものはもちろん、創業当時より守られ続けてきたものも多くあります。

19世紀のルクセンブルクを生きた人々が愉しみ、歴代の大公家の舌を満足させてきた格式高いチョコレートの味わいは、現代にも生き続けているのです。

職人の技術と叡智の極み ル・バムクッフ

ナミュールが最も古くから宮廷へ納めているお菓子のひとつに "ル・バムクッフ"という伝統的な焼き菓子があります。日本ではバウムクーヘンの名称で輪切り状にカットしたものが広く市販されていますが、手づくりで焼き上げるには高い技術と相当な時間がかかるため、昔ながらの製法でつくることができる職人は、実はそう多くはありません。

ナミュールでは熟練の職人が一世紀前から変らぬ伝統技法で手がけています。現在でもこの方法でバムクッフを製造しているのは、ルクセンブルクではナミュールのみと言われています。週2日に限って焼かれるナミュールのバムクッフは、大公宮殿へ納められるとともに、少量が店頭に並びます。

職人の技術と叡智を象徴するこの伝統菓子は、ルクセンブルクでは結婚式など人生の慶事を彩るおめでたいお菓子として好まれています。

  • ナミュールの歩み
  • 80人の職人と世界に一つの工場
  • ルクセンブルク大公国最古参の宮廷商人